奈良時代から親しまれてきた日本茶は、正しく入れないと本来の味を楽しめない飲み物なのに、本来のお茶の旨味を楽しんでいますか?
日本茶の入れ方って、学校できちんと教えてくれるものではないので、家庭で教育される一般常識のマナーですよね。^^
うちも私が小さい頃に母が教えてくれたけど、簡単に教えてくれただけなので、本当に正しいのか疑問です・・。^^;
どこかに行った時にこのような作法を知っておくと人前で恥をかくことがないので覚えておく方がいいですね♪
今日は、日本茶の中でも一般的なお茶の『煎茶』の入れ方について一緒に学びましょう!
基本の煎茶の入れ方(2人分)
1.やかんに湯を沸かし、1分ほど沸騰させます。
火を止めて、1分ほどおき、急須に8分目まで注ぎ入れます。
2.急須の湯を湯呑み2つにそれぞれ8分目まで注ぎ分け、急須に残った湯は捨てます。
※火を止めて1分ほどおき、さらに急須、湯のみに順に注ぐことで、湯の温度を下げます。この時点で、だいたい75度~80度になりますが、これくらいが適度に苦味を押さえ、甘みを引き立たせる適温です。
※本来は「湯冷まし」と言う、お湯の温度を下げる急須のような入れ物に入れてからはじめますが、それにいれず、やかん(または、ポット)から直接湯のみに注ぎ、湯のみから急須に入れることも可能です。
※湯のみも温まり、適量もわかり、温度も適温にすることが出来るので、ここは一番のポイントです!
3.急須にティースプーンで軽く2杯のお茶葉を入れます。
※湯と茶葉の量のバランスは、味を決める大事なポイントです。まずは、基準の量を参考に入れて、慣れたら好みの加減にしてください。
4.湯のみの湯を急須に戻しいれ、蓋をして30~50秒蒸らします。
※急須をゆすったり、1分以上蒸らすと、苦味が出ますので、日本茶本来の味を最大限に引き出すように、茶葉がゆっくりと開くように、旨味が出るまでじっくりと待つのがよいです。
5.注ぎ方
2つの湯のみに交互に3~4回に分けて均等に注ぎ、最後の1滴まで注ぎきります。
※2つの湯のみに少しずつ注いでいくのは、お茶の濃度を十分に出し、均一に注ぎ分けるためです。急須を一旦元の位置に戻すことで茶葉と湯が攪拌され、お茶の成分がしっかりと出ます。この作業をしないで一気に注ぐと、出てくるお茶は上澄みだけで薄くなってしまうので、注意しましょう!
美味しいお茶を作る為の適温は?
お茶の旨味が最もよくでる温度は、『70度』です。
沸騰したお湯を注ぐと、お茶本来の持っている味が台無しになってしまいます。
2人分のお湯の量は?
何人分でもいいのですが、2~3杯のお茶を作る時は、湯のみにお湯をまず入れてから量を確かめるのが一番安全で、確かです。
何煎目(何杯目)まで美味しく飲めますか?
だいたい三煎目までだと言われています。
ただ二煎目以降を美味しく飲むためには、一煎目を入れる時、最後の1滴まで残さず注ぎきることが重要です!d( ̄  ̄*)
急須に少しでもお湯が残ると、二煎目のお茶が苦くなりますので、お湯は最後の一滴まで注ぎ、多少ふっても無作法にはならないので、急須に残さないようにしましょう。
また、二煎目のときには、茶葉は既に開いているので、お湯を注いだ後、時間をおく必要はないので、すぐに注ぎ分けましょう!
ティーポットで使ってもいいですか?
もちろん大丈夫です!
ただ、最近は、急須も同様ですが、かご型の茶こしのついたタイプのものが多いので、それだと茶葉がきちんと湯につからなかったりします。
その場合、茶こしは外して、湯のみに注ぎ入れる時に手持ちの茶こしを使うようにした方がいいです。
茶葉の上手な保存方法
茶袋を開けた瞬間から酸化は始まりますので、出来るだけ早く使いきることが一番です。
お茶の変質要因は、「酸素」「紫外線」「湿気」「臭い移り」ですから、金属缶などの紫外線を通さない、密閉性のある容器に入れて保存してください。
まとめ
今日、紹介したように、美味しいお茶を入れる為のポイントは、『お湯の温度』と『お湯の量』です。
最近は、「お~いお茶」とか、普通に美味しいお茶が買えるので自分でいれなくなってきましたが、自分でも美味しいお茶が入れれるようになれるよう頑張ろうと思いました。^^